アメリカ人が投資をして日本人は投資をしない理由

 よく、アメリカ人は資産の半分以上を投資信託や保険で運用していて(ホームレスですら投資信託を持っているといわれている)、対して日本人は資産の半分以上が現金預金で、日本人はもっと投資をしないと~というのを銀行や証券会社のセールスから聞いたり、ネットなどで見たことがある人が多いだろう。
 
では、なぜアメリカ人は投資をして日本人はしないのか?
 
これの答えでよくあるのが、
「国民性の違いで、アメリカ人はイケイケで日本人は保守的だから」とか「アメリカ人は小学生の時から学校で投資やお金の勉強をするから(この話は本当)」というのをよく見る。
 
間違いではないと思うが、根本的な原因は他にあると個人的に考えている。
 
日本人と違ってアメリカ人が投資をする大きな理由は2つ。(個人的意見)
 
①アメリカはずっとインフレだから(日本は最近、インフレの兆しがあるが、20年以上デフレだった。)
②日経平均と違い、NYダウは上がり続けているから。
 
以上2点。
 
について。
インフレ(物の値段が上がり、お金の価値が減る)の局面であれば、現金のまま置いておくと価値が目減りする。だからインフレの国にいる人が現金を投資、運用にまわすことは、自然原理。
対して、デフレの国にいる人は、現金で置いておくと、お金の価値が増える。だからデフレの国にいる人が投資や運用をしないで現金で置いておくことは自然原理であり、原理としては正解。
 
では、これから日本が仮にインフレになれば・・・。現金が投資や運用に回る。自然原理として。実際、企業や機関は投資、運用にまわり始めている。(数年前から)
が、個人はどうかというと対応できていない。「今まで何十年もデフレの時代(現金保有が正解であった時代)を生きてきて、いきなりインフレ(現金保有が不正解)になると言われても~そんなこと急に言われましても運用て何?」という状態。
「そもそもホンマに日本はインフレになるのか?」という疑念もあるのだろう。この日本が本当にインフレになるかどうかは、正直わからない。が、日本は世界で唯一、国(政府)がインフレにすると国のトップが断言している国であり、今行われている国の政策は、日本がインフレになるような政策をしており、もう既に舵を切りまくっている。普通に考えればインフレに向かっていくし、日本の借金のことを考えると、インフレにするしか道がない。
個人がこれからこのインフレに対応できるかどうか(投資、運用にまわるかどうか)は、その個人の将来の生活にとって重要になる。
 
について。
アメリカ株(NYダウ)は今まで上がり続けている。途中、何とかショックがあって下がったとしても数年で戻し、最高値を更新し続けている。
対して、日本株(日経平均)の最高値は1989年のバブル。今現在もバブル期の最高値に到底及んでいない。
要は、アメリカ人は自国のアメリカ株に投資し続けて、損を経験していない(個別銘柄は別)。投資は儲かるものだと思っているし、実際、NYダウに連動するものを買って損をしている人はいない。最高値を更新し続けているので。
対して日本人はバブル崩壊で投資で大損した60代、70代の人たちがうじゃうじゃいる。そしてこの損を経験した人たちが、自分の息子や孫に「投資はやるな。日本株の投資信託買って大損した」ということを伝える。→今の世代がやらなくなる。の流れ。
 
損を経験していない、本気で自国の株を買っていればお金が増える(実際増えている)と信じているアメリカ人と、過去、自国の株を買い大損を経験した日本人と。そら差が出るわと。
 
 
 
 
 
 
 
 
「え、、、じゃあアメリカ株買えばいいんじゃないですか?」
 
 
 
※投資は自己責任でお願いします
 
 
 
また書きまーす

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