「年金がもらえない」というのは本当なのか?もらえない可能性は?

毎日、保険やお金の相談や商談をしている中で、お客様の方から「俺、年金は将来もらえないと思っています。」と言われることがある。

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若い世代は本当に将来、年金をもらうことができないのか?

結論から。結論2つ。

①「将来、年金をもらえない(もらえる金額がゼロ)」ということはない。

②ゼロにはならないが、もらえる金額が減ったり(今の老人と比べて)、もらえる時期が遅くなったり(今は65歳からもらえるが、70歳とか75歳からもらうようになる)する可能性は極めて高い。

以下、理由を説明していく。

「将来、年金をもらえない(もらえる金額がゼロ)」ということはない。について。

もし、年金制度が破綻すれば(もらえる年金がゼロになれば)、ド金持ち以外のほぼすべての人が生活できなくなる。そうすると、「生活保護」が急増する(急増というかほぼ全員、生活保護になる)。ほぼすべての人が生活保護になれば、日本の財政が破綻する。

つまり、年金制度の破綻=日本の破綻 である。国としてすべてが終了になる。

だから、いざとなれば、国の借金を増やしてでも、又は様々な税金を上げてでも、年金制度にお金を突っ込み、年金制度が完全に破綻しないようにする。

 

※ちなみに年金の収支はこんな感じ。

収入(今の若い人が払っている年金の年間合計)が約35兆円

支出(今の老人に払っている年金の年間合計)が約55兆円

年金積立金のプール(貯金みたいなイメージ)が約160兆円

 

160兆円の積立金プールがあると言っても、既に大赤字なのである。このまま言ったら160兆円の積立金プールが8年でなくなる。が実際はそうなっていない。

年間20兆円の赤字はどうしているのかと言うと

❶国が補てんしている(税金を突っ込んでいる)のと、❷160兆円の積立金プールを運用して運用益を出している(利益が出ていない年もあるが、平均すると3%くらいで利益を出している)。

 

つまり、話は戻るが、

「本当に年金制度がぶっ壊れる」となっても、❶の国が補てんする金額を上げるだけなので、完全に破綻するということはない。その分、税金が上がったり、いろいろしわ寄せが来るが。

❷の運用については、たまに「年金の積み立て金を、国内株や外国株みたいな下がるかもしれないものに投資をして、下がったらどうするんだ?国民の将来の生活資金だぞ?けしからん。」みたいな人がいるが、前提が違う。

「リスクを取って、利益を狙わないと、じり貧で死んでいく」みたいな状態に既になっている。

例えると、末期がんでこのまま普通の治療を続けても、あと半年しか生きれません。一か八か、リスクを取って、手術しますか?という状態。手術するしかないでしょ?

 

ゼロにはならないが、もらえる金額が減ったり(今の老人と比べて)、もらえる時期が遅くなったり(今は65歳からもらえるが、70歳とか75歳からもらうようになる)する可能性は極めて高い。について。

完全に破綻することはないが、年金制度の財政がヤバいことには間違いない。

加えて、今でも赤字だが今後、若い人が減って、老人が増える。更に年金制度の財政が悪くなる。

だから、「完全に破綻させないため」に、もらえる金額を減らしたり、受給年齢を上げていく可能性はかなり高い。

どれくらい減るのか、受給年齢が何歳からになるのかというのは、現状でははっきりとは決まっていない。

 

 

まとめると、もらえる年金が将来ゼロにはならないが、金額が減ったり、もらえる時期が遅れたりする可能性は極めて高い。

 

 

 

次回、「年金は払わない方が得なのか?」「自分が払った分は将来もらえるのか?」みたいなテーマで書きます。(記事はこちら)

 

 

 

 

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