働き方が多様化しており、個人事業主やフリーランスの人は増えてきている。
私のお客様でも個人事業主のお客様が数多くいる。これらの個人事業主のお客様に将来のお金のライフプランを提案する際、強く訴えかけることがある。
個人事業主がお金で注意しないといけないこと
それは、「老後の生活資金」。
つまり、「老後のために今から貯金をしましょう。サラリーマンと違い、退職金がない、年金が国民年金だけ(厚生年金がない)」と。
ちなみに、老後(一般的には65歳から死ぬまでの20数年間)の生活費は3つのお金で生活していく。
1、年金
2、退職金
3、自分の今までの貯金
以上、3つのお金で死ぬまで、お金を切り崩しながら生活していく。高齢で働けない可能性が高いのでその場合は収入はない。
そして、この3つのお金の内、年金と退職金が、サラリーマンや公務員と個人事業主では全然違う。
サラリーマンは退職金がある場合が多い。公務員で2000万くらいか。大企業で65歳まで勤め上げてもそのくらいのイメージ(勿論、会社によって違う)。加えて、将来もらえる年金が、国民年金+厚生年金で、月にもらえる額は合計15万くらいか(サラリーマン時代の年収などによる)。
サラリーマンであった人の老後のイメージは、「お、退職金2000万入ってきたぞ。これからは年金が死ぬまで毎月、15万くらい入ってくるな。あと今まで、自分た貯めてきた貯金が〇万円あるな。まあ、なんとかやっていけるか。」となる。
対して、個人事業主はどうか。
退職金がなし(当たり前)。加えて、将来もらえる年金が、国民年金のみ。月にもらえる額は合計6万くらいか。
個人事業主であった人の老後のイメージは、「これから年金が死ぬまで毎月、6万くらい入ってくるな。これだけでは、生活できない。あとの不足分は自分が今まで貯めた貯金でやりくりするしかない。加えてもうあと何年か働いて稼がないといけないか。」みたいなイメージ。
結論、個人事業主の人はサラリーマンや公務員よりも、多くの貯金をする必要がある。
面談してきた経験上、これは意外と知られていない。というか「今、いくら稼いでいるかや、今期の経費をいくら作り出すか」ということにのみ焦点が当たっている。(勿論、老後の問題を知っている人もいる)。
現役時代に高額のお金を稼いだプロ野球選手が、老後に超貧困になるパターンは多い。
なぜか?
退職金がなく(プロ野球選手は退職金がない)、年金が国民年金(月6万円)しかないので、多額の貯金がないと、将来生活できないことを
「知識」として知らないからである。金使いが荒いだとかではなく、「知識」がないことが一番の根本的な問題じゃないかと。そして気が付いた時には老後目前。そこから頑張っても無理ですという感じになる。
私も個人事業主なので、貯金頑張ってますよと。
また書きまーす