積み立て、月々いくら積み立てすべきか【投資額の金額設定】

保険やNISAで積み立てを開始しようとしている人や、自分は月々いくら積み立てすべきか迷っている人は、読んで下さい。

保険や投資信託を使って、将来のために積み立てを開始したいが、「いくらの金額でやるべきか?」や「いくらの金額でやり始めるのが合理的なのか?」が分からない人は多いと思う。

この具体的な「金額の設定のやり方」を解説します。

私は、野村證券で4年、保険業界で2年半、今まで1000人以上の人と保険や投資の相談をしている。

この記事を読めば、「自分は月〇万円、積み立てすべき」という具体的な金額がわかると思います。

 

目次

結論、積み立て金額の決め方は3工程ある。

①月(又は年間)の全体の貯金額を決める。

②決めた貯金額を、銀行に貯金するのと、積み立てにするのとで2つに分ける。

③銀行貯金と積み立て貯金の割合を決める。

 

以上、3工程。以下説明します。

 

① 月(又は年間)の全体の貯金額を決める。

まず、月(又は年間)の全体の貯金額を決める。これは人それぞれ違う(当たり前だが)。

月10万円以上貯金できる人もいれば、頑張って月2万円の貯金が精いっぱいという人もいるだろう。収入も違えば、将来働き続けるかどうかも人によって違う。「自分の場合、これくらいは貯金できるだろう」というのをまず決める。

ちなみに、日本の平均貯金割合は手取りの25%と言われている。

つまり、月手取り20万円の人がいれば、5万円は貯金をするというのが平均である。あくまで平均であり、経験上、この割合は人によりかなりブレる。

話戻る。

なので、「積み立てをいくらしよう」ではなく、「全体として、いくら貯金しよう」というのをまず、決める。これが工程の最初の段階。

「全体の貯金額」を初めに決める。

 

② 決めた貯金額を、銀行に貯金するのと、積み立てにするのとで2つに分ける。

「全体の貯金額」を決めれば、その貯金を、銀行に貯金するのと、積み立てで貯金をするのと2つに分ける。

例えば、月5万円貯金することを決める。

この5万円を銀行に〇万円、積み立てに〇万円、というように2つに分けるのである。

なぜ、2つに分けるのか?

これを説明するために、それぞれで貯金するメリットデメリットを説明する。

銀行で貯金するメリットとデメリット

メリットは、いつでも引き出せる(流動性がある)。急にピンチになった時の緊急予備資金のイメージ。

デメリットは、銀行に何十年、お金を預けても増えない。理由は日本の金利がゼロだから。

積み立てで貯金するメリットとデメリット

メリットは、時間がかかるが、増える可能性が高い。

デメリットは、すぐに引き出すと(解約や売却)、損をする可能性があること。

 

つまり、銀行で貯金するのと、積み立てで貯金するのとでは、それぞれ特徴とメリットデメリットが違うのである。

何か、急な出費ができた時には、銀行からの貯金で対処するため、銀行貯金は必要。一方で銀行に長期間お金を預けても増えないので、積み立てでも貯金しないといけない。

両方のメリットを取りつつ、両方のデメリットを食らわないように、2つに分けて貯金するのである。

だから、5万円貯金する人がいた場合、5万円すべて銀行で貯金していると非常に勿体ないことになるし、逆に将来増えるからと言って、5万円すべて積み立てに貯金すると、急な出費の際、無理やり積み立てを解約(又は売却)することになり、損をするかもしれない。

何度も言うが、銀行と積み立ての2つに分けて貯金していくことが大事。

 

③ 銀行貯金と積み立て貯金の割合を決める。

「2つに分けて貯金していくことは分かった。」と。「その2つの割合はどうすんねん?」。

割合をどうするのかは、いろいろなFPがいる。

多くのFPは、銀行:積み立て=4:6 と主張する人が多い。私も大体この割合で提案する。

ザックリ言うと、銀行にある貯金は、数年後以内に使うお金、緊急予備資金のイメージ。積み立てをする貯金は、10年後以降に使うお金のイメージ。

短期で使うお金と中長期で使うお金を分けているとも言える。

 

今後の人生で10年以内に使うお金と、10年以降に使うお金、どちらが多いと思いますか?

恐らく、多くの人が10年後以降に使うお金の方が多いだろう。(老後資金があるため)

 

話戻る。

銀行:積み立て=4:6

つまり、月5万円の貯金をする人がいた場合、月2万円を銀行に、月3万円を積み立てにしようというイメージだ。

 

そして、注意しないといけないのが、既に貯金がある程度ある人のパターン。

例えば、500万貯金がある、800万貯金がある、というパターン。

こういう人は既に、銀行に数百万というお金がある。ということはこれ以上、今後の貯金を銀行に配分するとロスになる。

こういった貯金が既にある人は、銀行:積み立て=2:8 とかの割合にする。

つまり、今既に貯金があるかどうかで、銀行と積み立てとの配分割合は変わる。

現在、貯金がない人、今から貯金を始めようとしている人で

銀行:積み立て=4:6 の割合でいいんじゃないかと。

 

まとめると、

①まず、いきなり積み立ての金額を決めるのではなく、「全体の貯金額」を決める。

②「全体の貯金」から銀行と積み立てと2つに分けて貯金する。

③銀行貯金と積み立て貯金の割合を決める。

基本は銀行40%、積み立て60%。既に銀行貯金がある程度ある場合、積み立ての割合を多くする。

 

 

また書きまーす 

 

 

 

 

 

 

 

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