米ドル建ての保険。「米ドル建て終身保険」とか「米ドル建て年金保険」とか「米ドル建て養老保険」とかいろいろある。
結論、私は、生命保険で掛け捨てではない保険(貯蓄性の保険)をお客様に提案する際、必ず米ドル建てのものを提案する。
円建てのものを提案したことがないし、私のお客様で貯蓄性の保険を持っている人は全員、米ドル建てである。
よくお客様に初め言われるのが、「為替リスクあるのでドルは怖いです」や「将来、円高になれば損をするんじゃないの?」と言われる。
「日本円VSアメリカドル」の話になることも。ちなみに、米ドル建て保険は、円建ての保険よりも増える(米ドルベースで)。〇〇歳の時に〇〇%だとか見たことある人多いのでは。これは、単純にアメリカと日本の国の金利の違い。アメリカの方が金利が高いため。
確かに30歳の人が米ドル建て保険(貯蓄性)に加入して、その積み立ててきたお金を使うタイミングの65歳とかで円高になっていれば、損をする。ただ米ドル建てにしている分、米ドルベースではお金が増えている。要は、その増えた分(%)以上に円高にならなければいい。
仮に、140%米ドルベースで増えていたとして、仮に50%今より円高であれば、損になる。
が、ここから本題に戻る。
50%の円高。ということは1ドル50円とか55円になる。今まで歴史上なったことがない。一番円高になった時で75円くらい。
仮に、1ドル55円になったとして、1ドル55円の世の中。多分今ある銀行とか輸出系の大企業全部、倒産してるんじゃないかと。
加えて、ここにリスクがないという理由があるのだが、1ドル55円(超円高=超デフレ)になれば、ものの値段が下がりまくっている。吉野家の牛丼一杯70円みたいな感じ。生活自体は今よりも格段に楽になる。そうなれば、結局、ドル建てで損をしても、何であれ貯金している奴が勝つ。
要は「為替で損をしても、為替の損が発生するくらいの円高(デフレ)の世の中であれば、どちらにせよ、お金に困らない(生活費にかかるお金が格段に減るので)。」というのが私の主張だ。(個人的意見)。
反対に将来インフレになれば・・・。米ドルの価値が上がり、反対に日本円を持っていた人は死ぬ(3000円でランチ食べれないみたいな感じ)
為替リスクが・・・て言うのであれば、日本円を持つインフレリスクはどう説明するんですか?
要するに、米ドルを持っていれば、将来、インフレ(円安)になれば得、反対にデフレ(円高)になって為替で損をしても、デフレなので生活は今より楽になるのでまあ良し。
対して、日本円を持っていて、将来、インフレ(円安)になれば損、反対にデフレ(円高)になれば得(生活も楽になり、円の価値も上がるので、ダブルでウハウハ。)
「この日本円よりもアメリカドルを持つ方がリスクがないこと、伝わりますか?」
為替については、基礎のことからまた後日書きます。
米ドル建て保険はリスクではない。
2019.07.23