野村證券を退職した理由を暴露します。

 今日は個人的なこと書きまーす。
また、「私の場合は、こうだった」という話なので、証券会社も部署もいろいろあるので、あくまでも「私はこうだった」という話で。

目次


 
 
 野村證券のお客様はほとんどが60歳以上で富裕層の人である。具体的には、中小企業の社長や医者などが多い(私が担当していたお客様は)。


こういう人達は一般人では考えられない程、お金を持っている。金融資産(預金、外貨、株など)で10億くらい普通に持っていて、加えて、不動産とか、社長であれば自社株とかがあり、一体総資産どれだけあんねん?となる。
 
こういう高齢の富裕層相手に「今、この株がどうとか、保険を使ってこうすると~」ということ担当者としてやっていた。
 
もちろん、運用するお金は完全に余裕資金だ。例えば10億あるお客様で、担当者の私がお預かりするのは2~3億くらいのイメージ(感覚的に)。
 
証券担当者として疑問があったことは、この部分。


要は、70歳社長の余裕資金(例えば2億)をお預かりし、株を売買して仮に数千万(数億)、損をさせたとしても(恥ずかしながら何回もある。というかそこそこの証券マンであれば全員ある)、その社長の人生は何も変わらない。逆に、数千万(数億)儲けさせても(これも何回もある)、その社長の人生は何も変わらない。

完全な余裕資金だからであるし、社長自身も理解してやっている。
 
つまり、言い方が悪いかもしれないが、70歳の資産10億ある人の資産が11億に増えようが、9億に減ろうが「人生あと20年だし、正直、どっちでもいい。」となる。
 
高額なお金(お客様のお金)を自分の判断で、ガチャガチャ動かし、取引額は大きいが、実は「その人にとっての影響力」はそれ程高くない場合が多い。
 
「あれ、、毎日やってるこの仕事って、実はそんなにお客様にとって影響力は本当の意味で薄いんじゃないか?(毎日死ぬほど勉強するので知識レベルは高いが)」と思うようになった。


 
 
では、なぜ富裕層の社長は証券マンと付き合い、取引をするのか?


一言で言うと「娯楽」である。もちろん会社の自社株や後継者、相続の問題などシビアなコンサルをする場合もあるが、基本的には、儲かった損したということをやっている。

毎朝、9時に電話をし、今世界で何が起こっていて、何がホットなニュースなのか、それを受けて金融市場がどうなりそうかというのを担当の証券マンから聞くのが日課になっている(あくまでも私の場合)。あと正直、可愛がられるかどうかもかなりある。


 
対して、今どういう仕事をしているのかというと、主に、富裕層ではない一般の人に保険を提案したり、資産形成を提案している(一部富裕層はいる)。


上で書いた通り、高齢の富裕層の人の資産が、多少増えようが減ろうがどうでもいい。


が、一般人はどうか。資産形成の必要性を知り、なんとか毎月効率良く資産形成ができた。それによって、「なんとか子供を大学までいかせることができた」や「なんとか老後資金を貯めることができた」となれば、その人の人生が変わる。つまり「500万や1000万でも一般人にとっては、人生が変わるかもしれない」。「影響力大」ではないかと。
 
 
「ビジネスの規模(金額)」ではなく、「影響力」を取った。
 
 
これが私が野村證券を辞めた理由。
 
 
 
また書きまーす
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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