医療保険の終身払いと65歳払い。どちらが良いのかハッキリさせます。

 ニーズが高い「医療保険」。入っている人、これから入るか検討している人多いと思います。
 
医療保険がそもそも、必要なのか、ということについて私のスタンスは前書いたのでここでは書きません。
 
医療保険は基本、掛け捨てである。最近、健康であれば払ったお金の一部が返ってくるものがあるが、個人的には「掛け捨て」のもので良いと思う。資産形成は資産形成で外貨や株など別でやった方が良い。医療保険は「保障を買う」という目的でコストとして割り切った方が良い(そちらの方が合理的)
 
また、医療保険は終身で保障されるものに入ること。更新型の年齢が上がれば保険料(お客様が払うお金)が上がるものとか、80歳で保障がなくなるものとかは論外。もし、これらの保険に入っていれば、今すぐ近くの保険屋に行って終身で保障される(一生涯、保障があり、何歳になっても保険料が上がらない)ものに変えた方が良い。まあ、ここまでは、7割くらいのお客様が認識している。
 
本題に戻ると、
掛け捨ての医療保険(勿論、終身保障のもの)に入る際、お金の払い方がいろいろある(お客様が選べる)。
 
①自分が生きている限り、毎月払い続けるやり方(終身払い)
②65歳までで一生涯分の保険料を払いきってしまうやり方(65歳払い)。その後は払いがなくなり保障は一生涯(終身)である。
 
あと、70歳払いとか60歳払いとかいろいろある。
 
 
例えば、40歳の女性の場合、
終身払いだと、月8000円(死ぬまで払い続ける)
65歳払いだと、月12000円(払うのは65歳まで。65歳まで頑張ってお金を払えば終わり)
※数字はアバウト
 
この場合、どちらが得をするのか?
 
仮に、78歳以上、この女性が生きれば、「65歳払い」の方が得という話になる。
 
損益分岐点は78歳(この例だと)。
 
普通に考えれば、78歳以上生きる可能性が高いので、一見「65歳払い」が有利に見える。
 
 
 
が、長く生きたとしても「終身払い」の方が有利になる場合がある。以下2点。
①保険料払込免除特約が発動したとき
②将来、すごくいい医療保険が出てきてそれに入れ替えるとき。
 
について。
ほとんどの医療保険には「保険料払込免除特約」というものが付いている。
これは、もしガンや脳梗塞などで一定期間入院した際(条件は商品によって違う)、以後、保険料を払わなくていいというもの。
「重い病気になった人から毎月お金を取ることは酷なので、もうお金は、払わなくていいです」というイメージ。
 
もし、この「保険料払込免除特約」が発動すれば、以後お金は払わなくてよくなるので、月々の保険料が安い「終身払い」が有利になる(今まで安い保険料しか払っていないので)。
 
について。
医療保険は数年おきに、どんどん新商品がでる。そして、内容(金額も)が悪い新商品を出しても、誰も買わないので、どんどんいい医療保険が出てくる傾向にある。保険会社もそれぞれ競争なのでイタチごっこで新商品を出しまくる。
 
今、良い医療保険(内容、金額とも)に加入したとしても、それを超えるものが3~4年後出てくる可能性がある。
その時に入れ替えをした際、「終身払い」の方が今まで払ってきた保険料が安いため「終身払い」が有利になる。
 
「終身払い」が有利になる場合は主にこの2点。
 
 
じゃあ、結局どっちがええねん?と。
※ここからは個人的な意見
 
私はお客様に「20~30代の人は終身払いで40歳以降の人は65歳払いにして下さい」と言っている。
 
つまり、若い人には将来、良い新商品が出れば入れ替える余地を与えておく。加えて、若い人はまだ先が長いので「保険料払込免除特約」が発動する可能性が若干高まる。
 
 
若い人は、年齢が2~3歳上がっても保険料にそれ程、差が出ない。
逆に50歳の人と53歳の人の保険料は結構、差が出る。
 
つまり、若い人は将来、良い新商品が出たときには入れ替えしやすいが、50歳で医療保険に入った人が、55歳の時にいくら良い商品が出たとしても、「年齢が若い時に入っていたので、その差は埋まらない」となることが多い。
 
要は40歳以上で医療保険に入る際は「今後、入れ替え(見直し)は、しない最後の医療保険」というイメージ。だから「65歳払い」を提案する。
 
 
まとめると、
20代30代の人は「終身払い」で医療保険に入ろう。
40代以降の人は「65歳払い」とか「70歳払い」とかで入ろう。(できれば)
 
 
 
また書きまーす
 
 
 

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