昨日書いた通り、一般の人が自分の資産形成のため、ファンド(投資信託)を選ぶ機会が増えている。
仮に、日本株ファンド(投資信託)を選ぶ際、「パッシブ運用」と「アクティブ運用」の2種類ある。
この「パッシブ運用」と「アクティブ運用」の違いと、どちらを選ぶべきかは昨日書いたので省略する。
ここからが今日の本題。
「パッシブ運用」と「アクティブ運用」とは別に、「絶対収益型」というのがある。
ちなみに「絶対収益型ファンド(投資信託)」は、投資信託全体の大体2%くらいのイメージ(詳細不明)。非常に少ない。
ファンド(投資信託)のほとんどは、「パッシブ運用」か「アクティブ運用」。
「絶対収益型ファンド(投資信託)」とは?
一言で言うと、「株が上がろうが、下がろうが、どんな状況であっても、とにかく1年間でプラスになるように努めて運用します。」というもの。
裏を返せば、「株が50%上がるような、すごく景気がいい局面(株を買っていれば大儲けの局面)でも、1%利益が出れば合格にしてね。」ということである。
「パッシブ運用」であれ「アクティブ運用」であれ、基準となる指数と戦っている(パッシブ運用は基準となる指数と同じ動きになるよう戦っている)。
例えば、日本株ファンド(アクティブ運用)であれば、日経平均が3割下がる局面で、下落を2割に抑えたならば、「日経平均は3割下がる局面で、俺たちは2割の下落に抑えたぞ。どや。すごいやろ。」となる。
お客様からすると、「いやいや、下落率抑えたかもしれないが、損してるやんけ。」となる。
が、ファンドの運用する人(プロ)からすると、儲かるか、損するかではなく、基準となる指数と戦っているので指数よりパフォーマンスが良ければ100点満点と考えている。
対して「絶対収益型」は「言い訳はしません。とにかくプラスになるように頑張ります。その代り、どんなに景気が良い局面でも1%でも利益が出れば、100点満点にしてね。利益率が低いとか他のファンドはもっと儲かってるとか文句言わないでね。」という感じ。
つまり「絶対収益型ファンド(投資信託)」には、基準となる指数が存在しない。ファンドの中身も、株、債券、外貨、金、不動産、現金などあらゆる金融商品を使う場合が多い。しかも「買い」だけでなく「売り」も使う。 ←これについては難しいので省略。
私が証券マンの時、お客様に運用資産の1割から2割くらいは「絶対収益型」のものを「クッション(保険)」として持ってもらっていた。
「パッシブ運用」「アクティブ運用」「絶対収益型」の違いは、もし投資信託を買ったり、自分の確定拠出年金でファンドを選ぶ際に知っておいた方がいいですよ。
また書きまーす
絶対収益型ファンドとは?
2019.07.23