耐える力と辞める力は違う【結論、辞める力が重要】

会社を辞めようか悩んでいる人、環境を変えようとしている人、選択に迷っている人は読んで下さい。

私は、2年間浪人→早稲田大学入学→弱小高出身にもかかわらず、野球部入部→野村證券入社→個人事業主保険営業マン という成功と失敗を繰り返しながらも決断し環境を変えてきた。

この記事では、現状に留まる力(耐える力)と、今までやってきたことを捨てる力(辞める力)の違いや考え方を実体験を元に書きます。

この記事を読めば、選択や決断の判断材料になると思います。

目次

耐える力とは?

キツイが、我慢して現在の環境に留まろうとする力。

簡単に言うと、我慢強さ。忍耐力である。

 

そして、私の経験上、体育会の人はこの「耐える力」が凄まじくある。キツイ会社に入社しても、キツくてドロップアウトすることはほぼない。

私も早稲田野球部出身なので、この「耐える力」に関しては、大学時代に猛烈に鍛えられた。

現状、私の早稲田野球部の同期で、キツいことが理由で会社を退職した人は一人もいない。

「ドロップアウトするくらいなら、死んでやる。」「そんなカッコ悪い事死んでもできない」という価値観が埋め込まれるのである。(一般人の人からすると意味不明だと思う。)

 

耐えることが正義、それが男、侍、卍卍。みたいなイメージ。

 

一方、対照的に、「辞める力」というのがある。

「辞める力」とは?

今まで自分が積み上げてきたものを捨てる力。損切りできる力。

雑に言うと、あきらめる力である。

「耐える力」とは表裏一体になっており、対局にある。

 

結論、この「辞める力」を持つ方が、「耐える力」を持つより100倍難しい。

捨てることができないのである。

 

今まで何年も一生懸命やってきたこと、積み上げた地位や評価、スキルを簡単に捨てるのはメチャメチャ難しい。

株式投資の損切りが難しいのと同じ。

 

そして、これも私の体験感覚の話だが、体育会出身者はこの「辞める力」が著しく低い。(耐えることが美とされる価値観にずっといたため。)※人によることは重々承知。

我慢することはできるが、やってきたことを捨てる、はみ出す勇気はないのである。

つまり、「耐える力」を持っているからと言って、「辞める力(捨てる力)」を持っているかどうかはリンクしない。

では、これからの時代、どちらの力が大事なのか?

結論、「辞める力」。

 

理由は1つ。

「単純努力や我慢が成果になる時代ではなくなったから。」(サラリーマンであっても必ずこうなる。というか既になってきている。)

 

情報化、働き方の多様化、技術のスピードが凄まじく早い時代になった。

なんでもありの時代だ。やり方が無限にあり、新しい手法がどんどん生まれてくる。

今まで儲かっていた業界が一瞬で儲からない業界になったりする。

そしてこんな時代において、努力や愚直さが成果に直結する可能性が今までと比べると低くなる。

やり方や発想、未知のものをやってみる勇気、方向転換力が成果になっていきやすい。

こんな時代において、「耐える力」では歯が立たなくなる。昭和のおっさんの時代ではない。体育会脳のガチガチ侍はこれから死ぬんじゃないかと。

 

ガチガチ侍より、これからの時代、ヘニョヘニョゆとりの好奇心MAXバカの方が成果を出せるんじゃないかと。

 

死ぬほど厳しいトレーニングを積んだゴリゴリのプロボクサーが、ヘロヘロの少年にゴングと同時に拳銃で撃たれてKOみたいなイメージ。

 

「あれだけ愚直に努力したのに。我慢して耐えたのに。」「そんな方法は、違法だ。せこい。なんだよそのやり方!」とプロボクサーは主張するだろう。

が、実際のビジネスはこんなことばかりだし、この傾向は絶対に加速する。

 

 

よく大企業のおっさんが「少々、しんどいことがあっても、我慢しろ、耐えろ、それが社会人だ。」みたいなことを言っている。

「え、じゃあ、あなたは辞める力があるのですか?捨てれる覚悟はできてて、それ言ってんの?」

 

 

「辞める力」がない人が、自分の生き様を肯定するために、「耐える力」を美化する傾向は日本一有名なあるある。

 

一方で、野村證券時代の尊敬する先輩が言っていたことが、今も頭にこびりついている。

先輩「俺、別にいつでもクビになってもいいと思ってる。どうぞどうぞて感じや。いつでも辞めれるよ。明日クビなってもゼロからやればええし。会社は自分のやりたいことするために利用するだけ。」である。

いつでも捨てられる力と覚悟を持っており、依存していない、圧巻の余裕。この人が死ぬほど仕事ができるのは言うまでもない。

 

 

もう一度言う。「耐える」ことなんて余裕。楽勝。気合入れるだけ以上終了。

一方、はみ出すこと、捨てることは死ぬほど難しい。魂震えるほどビビる。今まで自分のやってきたことを捨てることに絶望する。

 

早稲田野球部の異常な「しごき」に耐えるよりも、大したことないながらも4年間積み上げた野村證券での地位と評価を捨てる方が100倍しんどかったし、絶望した。

 

 

 

 

これからの時代、「辞める力」「はみ出す力」「捨てられる力」を持てるかどうか。

 

また書きまーす

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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