今、奨学金を借りている学生は50%を超える(確か51~2%と何かで見た)。今まで面談してきた感じでは、7割くらいある感覚だ。
大卒の社会人1年目の女性が奨学金残800万以上ある場合もある。
正直、ライフプラン(将来のお金のこと)を考える際、かなりのマイナスからスタートすることは事実。
月2,5万づつ返済していっても30年かかる。返済と同じくして、今度は自分の子供の教育費とか老後のお金を作りに行く。
つまり、返済と貯金や投資を両方していかなければならない。個人的にこういうお客様と面談する際は、いっそう燃える。効率的に且つ合理的にお金を作っていかないと間に合わない。
FPの存在価値はこういう人のためにあると感じる。(お金持ちは、貯金も投資も保険もどうでもいい。どうせお金に一生困らないから。どうせ生きるなら社会貢献して楽しく生きて下さい。って感じ)
そして、お子さんがいる親の立場としては、もし子供が「大学に行きたい」と言えば学費を出してあげたい。と思うだろう。私も、息子がいるが、学費は出してやりたい。
ほとんどの親が思うことだろう。だから「学資保険」のニーズは高い。前に保険ショップに来店する人の8割が医療保険の相談という話をしたが、次いで多いのが「学資保険」。
結論から言う。
「学資保険」はやるべきではない。
正確に言うと「今の学資保険はほとんど増えないのでやる意味がない」。例えば100万円積み立てて18年後にもらえるのが104万円みたいな感じ。 18年もの時間をかけて4%しか増えない。「は、、意味ないやん。いやいや、それやったら普通に銀行預金で貯めるわ。いつでも引き出せるし」となる。
今の50代とか60代の人はみんな「学資保険」で教育費を貯めいてた。20~30年前は国の金利が良かったので、100万円積み立てて、18年後に200万になったりしてた。そらやるわ。
今は、国の金利がゼロなので4万円しか増えない。時代で金利が全然違うのである。
しかし、子供の学費を貯めないといけないことは変わらない。
どうするか?
※ここからは個人的な意見になる。
初めに言っておくが、今の金利状況でめちゃめちゃいいやり方(昔みたいに円建てで必ず倍になるみたいな感じ)は存在しない。ましてや期間は最長で18年しかない。
私がお客様に言っているのは、「銀行預金(別口座)」と「米ドル建ての保険」の2つに貯金していきましょう。と言う。
子供が0歳であれば、18年後にまとまったお金(大学入学金と1年目の授業料で合計200万くらいか)がいる。とりあえずは。4年間で600万くらい(私立文系だと)。
例えば、子供の大学資金のため月3万ずつ貯めると決めた人であれば、1、5万円は銀行預金、1、5万円は米ドル建ての保険(貯蓄性)で貯めていきましょう。18年後の時に極端な円安なってれば米ドル建ての保険を解約して使って、ドルが下がっていれば、または基本的には銀行預金で払いましょうと伝えている。
理想は、銀行預金だけで学費を払ってしまって、米ドル建ての保険は、自分達の老後のお金に回すイメージ。長い時間、おけばおくほど増えるので。
株の積み立て?株(投資)自体は悪くないが、教育費や老後のお金という大事なお金(失敗できないお金)を株で作るのは基本的に反対。まず、外貨なんかで貯めた方がいい。加えて子供の大学資金なので、お金が必要な時期がピンポイントで決まっている。18年後のピンポイントの株式相場を予想できる魔法使いいますか?
株の積み立ては、あくまでも他の用途(儲かったら贅沢したいだとか。)で余裕資金でやって下さい。
余程、余裕がない場合(MAX月1万円しか大学資金のための貯金ができない)はアメリカ株の積み立てでいく。私だったら。自己責任でリスクを負って。
あと、これは金融の知識がある程度ある人にオススメしているのが、
仮に、お金がある(預金で大学費用を払える)場合であっても「あえて奨学金を借りる」ことをオススメしている。
なぜか?
奨学金は大体、0.7%くらいの金利で借りられる。個人がこれだけ安い金利でお金を借りられるのは奨学金くらいだろう。
住宅ローンの変動金利も0.7くらいだが、あれはあくまでも「変動金利」。
0.7%でお金をあえて借りて、それ以上の金利でまわる金融商品を奨学金で買う。
実はこういう人、普通にいる。運用できるのであれば、奨学金をあえて借りることは悪くない。
また書きまーす
学資保険には加入すべきなのか?解説します。
2019.07.23