野村證券に勤務していた4年間お客様のお金を運用し、辞めて保険営業マンになってからは、自分のお金を株で運用している。
株の売買において、昔から言われている「相場の格言」というものがある。
「こういう時は、買え」だとか、「こういう場面は、売れ」だとかめちゃくちゃたくさんある。
いろいろ言っていることが違ったり、逆だったり。多すぎて訳がわからない状態かと。
私が個人的に最も大事だと考える「格言」を3つだけ紹介する。経験上、この3つの考えは必ず必要だというものに絞って紹介する。結論から。
①「見切り千両」
②「知ったらしまい」
③「落ちるナイフはつかむな」
以上3つ。
①「見切り千両」について。
これは、買った株が下がって損をしている時に、損切り(損をしてでも株を売却すること)をすることは、「千両」の価値に値するというもの。キズを浅くすませることは、めちゃめちゃ価値があることですよということ。
「損切りはめっちゃ大事でっせ」という格言である。
例えば、株価100円の株が50%下落すれば、株価50円になる。次、50%上昇しても75円にしかならない。つまり、下落した株価を戻すには倍の上昇が必要だということ。
経験上、株で損をしている人や失敗する人は、ほぼ「損切り」ができないパターン。ほぼ100%このパターン。
この格言が一番ダントツで大事かと。「株の損切り」に関しては、過去に記事にしているのでそれ見てください。(記事はこちら)
②「知ったらしまい」について。
情報が回って、多くの人が知ってしまうと、相場はもう終わりという格言。
多くの人に知れ渡ったら、もう株価は下がり始めますよということ。
例えば、ビットコイン。2017年に爆上がりしたが、2017年の後半、投資に全く興味のないおばちゃんや主婦の人までビットコインを買うようになった。CMもされ始め、全国ニュースでも「ビットコインがすごいらしい」ということが流れた。これとほぼ同時に暴落。
経験上、この「知ったらしまい」は間違いなく当てはまる。
株を買う際、自分はビットコインを買う主婦のタイミング(情報と判断が遅い)になっていないかと客観的に考えた方が良い。
③「落ちるナイフはつかむな」について。
「落ちているナイフをつかもうとすると、手を切るよ。ナイフが地面についてから、柄の部分を持て。」ということ。
つまり、株価が下がっている途中ではなく、下げ止まってから買えということ。
が、実際はこれについては、かなり難しい。何が、難しいのかと言うと、「下げ止まっているのか」を判断するのが難しいのである。
例えばビットコイン。2017年に高値200万を付けた後、グリグリと下がり始め145万で下げ止まったかのように見えたが、そこからさらに一気に下げた。 結局の所、下げ止まりなんてわからない。
だから、この格言の本質は、「下がっている途中には買うな」ということ。
ナイフが完全に地面についたかどうかは、わからないが、少なくとも勢いよく下がっている株は買うなということだけ覚えておいてください。
また書きまーす。