銀行、証券のセールスがよく使う「通貨分散」。
「日本円だけでなく、外国のお金も持ちましょう。米ドルとか豪ドルとかブラジルの通貨(レアルという)とかいろいろありまっせ。」というのを聞いたことがある人いるのでは?
結論、
この「通貨分散(外国のお金を一部持つこと)」の考え方は正しい。
そもそも、なぜ外国のお金を持たなければいけないの?いやいや、海外旅行とか行かないし。死ぬまで日本に住みますので。と思われている人も多いのでは。
これに対する返答は、実際に外国の通貨を使う訳ではなく、外国の通貨を「保有し続ける」ことに意味がある。である。
なぜ外国の通貨を保有するがいいのかという理由を以下、書いていく。
①今後、日本の通貨(円)の価値が下がっていくことが予想されているから。(インフレになる)
②そもそも、世界一、財政が悪い国の日本。その島国、日本でしか使えない「円」に全資産を置いておくのはリスクという考え。
まず、①について。日本は今、国をインフレにしようとしている。理由は国の借金があるから。世界で唯一、国のトップがインフレにすることを断言している国であり(もし、他の国がこんな宣言をすれば、国民が怒って暴動が起こる。日本人は優しいからなのか、意味がわかっていないのか、そうはならないが。)、今行われている金融政策はすべてインフレに向かうようにしむける政策である。(今のところ効果は薄いが)
前にも述べた通り、インフレ(円の価値が下がる)になれば、日本円だけしか保有していない人は損をする。20~30年後、3000円でランチが食べられないことになっているかもしれない。
仮に将来インフレになっても損を緩和するために外貨を保有する。
②について。
例えば、サウジアラビアの通貨は「リヤル」という通貨。そしてサウジアラビア人は、リヤルという通貨を使って日ごろ生活しているが、資産の大半を米ドルで持っている。
なぜか?
「自国を信頼していないから」
つまり、サウジアラビア人は自分達が今、裕福に生活できているのは国に原油があるからであり、その原油も消耗品なのでいつかなくなることがわかっている。原油がなくなった時に自国は衰退する。そうなった時、自国の「リヤル」の通貨が最悪、紙切れになるかもしれないと考えている。だから世界ナンバーワンの通貨の米ドルで資産を持っているのである。
タイ人も同じ。ちなみにタイの通貨は「バーツ」。タイ人もバーツは最低限でしか持っていない(自国を信頼していない)。
世界一、財政が悪い国、日本。更に今後、人口、成長率共に落ちていく可能性が高い国、日本。
その日本でしか使えない「円」。
「円」にすべての資産を置いておくリスクが伝わればと。
また書きまーす
通貨分散とは?なぜ外国のお金を持つべきなのか。
2019.07.23